最高の作曲ツールは結局ギターと声です
iOS版(タッチパネル版)GarageBand 成功の最大の要因はバーチャル楽器としてのギターを搭載したことだと思っています。これは本当に画期的で素晴らしかった。ちゃんとギターらしいサウンドで鳴るし、アルペジオも弾ける。気付き難いけれどギターは 6弦 から 1弦 まで押さえると 2オクターブ あり、片手キーボードより実は音域が広く、バーチャル楽器に非常に適しています。出先で iPhone をポロロンとやってその場で弾き語って録音して原形を作った曲もあります。多くの人にとって曲作りとは、キーボードではなくギターです。
でそのバーチャルギターにもう一度、注力して頂きたい。
まず Smart Guitar のコードの並べ方は普通に
C、Dm、Em、F、G、Am、Bdim、(B♭)
や
Am、Bdim、C、Dm、Em、F、G、(E)
が良いです。キーに対して 4番目 のコードが鳴っているのか 5番目 のコードが鳴っているのか、その方が初心者もコードというものを理解しやすいはず。
またルートやオクターブに印を付けて下さい。同じ Am を弾くにしても、Acoustic は 5弦 がルート(の押さえ方)で、Hard Rock は 6弦 がルート(の押さえ方)とか、初心者だとわからないから。
そして何と言っても「それ以外のコードをスピーディーに探す為の補助機能」を考えてほしい。ここが本物のギターとの一番大きな違いですから。つまり《コードを鳴らせるバーチャルギターから、コードを探せるバーチャルギターへ》進化を遂げて頂きたい。
本当はキーの変更時等にカポタストを使えるとコードの響きが変わって更に面白いんだけど、まあ、それはいいです。
また変わり種として特にロック系などでは、4〜6弦はCHORDS、1〜3弦はNOTES、とスプリットな設定が出来ると、コードを鳴らしてそれに単音フレーズをかぶせるという、ギタリストがよくやる形での曲作りにも近付くでしょう。NOTESのポジションを設定出来ると更に良いです。
今回 Visual EQ 等プラグインが搭載され、しかも品質もなかなか良く、Waves ファンでもある自分はとても嬉しく思っているのですが、しかし GarageBand と言えばやはりギターですから、そちらを頑張って頂きたいと思います。
かずみにちぶ about
GarageBand, v2.2.1